シンスプリントという言葉は部活動で陸上競技をしていた方にはなじみがあるかもしれませんね。
シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)とは、スポーツ(陸上のトラック競技や幅跳びなど)により生じる
下腿中央~遠位部1/3の脛骨の後内方の骨や筋の痛みや違和感のことをいいます。
好発年齢は16歳、男女差はありません。
圧痛の部位(脛骨内側縁の後方の筋、脛骨内側角、脛骨前縁から内側面)や
片脚ジャンプをした際の痛み(主に踏切で痛いのか、着地で痛いのか)などで重症度を判断します。
重症度は4段階で評価されます。
ステージⅡ(運動中も痛むがパフォーマンスの制限はない)以下であればスポーツ活動の制限は必要ありません。
ステージⅢ(運動中の痛みでパフォーマンスの制限を受ける)以上ではジャンプ、走行を禁止しなければなりません。
この場合、単に競技を禁止するだけではなく、体育や遊びも控えて極力安静にしなければなりません。
治療は、急性期はアイシングを実施、そして長趾屈筋を十分に弛緩させ後脛骨筋を活性化させ、股関節周囲筋を強化します。
当院で診た限りでは、シンスプリントの患者様は例外なく骨盤が傾いておりましたので、スズキトリートメントによる骨盤矯正を実施しており、治療効果を上げております。
強い痛みに対しては、羽田野式ハイボルト治療が治療効果を上げております。
練習したいのに痛みで思うように練習ができない。大会が近いのに痛みで思うようにタイムが伸びないというのは辛いですよね。
ときには根性論も必要だと思いますが、痛みに関しては早期発見、早期治療が回復への一番の近道ですから、痛くなったら我慢せず、早めに治療を行いましょう!