腱鞘炎にはいくつか原因がありますが、
最も多いのは手の使い過ぎにより機械的な刺激が腱周囲組織に加わり
炎症を起こすものです。
ド・ケルバン病は、手を多用する職業の方や育児中の母親に多く見られる、
腱鞘炎の一種です。
手の伸筋腱腱鞘には6つの区画があり、第1区画の中を通る超母指外転筋腱と
短母指伸筋腱の滑走により腱鞘に刺激が加わり炎症を起こした結果、
腱の通り道が狭くなり、狭窄性腱鞘炎を起こします。
親指の付け根から手関節橈側(親指側)にかけての
痛み、腫れ、圧痛が主な症状です。
親指を握りこみ、手関節を小指側に倒した際(アイヒホッフテスト)、
痛みが出るようでしたらド・ケルバン病の可能性が高いといえます。
治療はまずは安静を保つことが第一です。
そのためにテーピングやサポーターで親指から手首の動きに制限をかけます。
炎症を抑えるために冷却、消炎鎮痛薬を利用します。(整骨院では軟膏の塗布)
整形外科ではステロイドの注射を行います。
保存療法に抵抗する場合は腱鞘を切る手術を行います。
当院ではハイボルトという特殊な高電圧治療器を使って、痛みの原因を検査および
施術を行い早期回復に努めます。
手がだるいなどの違和感を覚えた場合は我慢せず、
早めに治療しましょう!!(^-^)v