こんにちは、かなえ整骨院です。
このところ肉離れで来院される患者さんが続いたので、
今日は肉離れについてまとめてみたいと思います。
肉離れとは、急激な筋の過伸長、筋の過大な自動収縮(特に遠心性筋収縮)
などによって発生する筋腱移行部の筋繊維または筋膜の部分断裂、過伸長、出血
と定義されます。
肉離れは二関節筋に多く、
ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)が最も多く、
腓腹筋、大腿四頭筋、股関節内転筋群がこれに次ぎます。
ハムストリングスの肉離れは陸上競技の短距離やサッカーに多いのが特徴です。
テニスのサーブに特有な膝伸展、足関節底屈回外位より
急に背屈を強制された際に起こる腓腹筋の肉離れは「tennis leg」と呼ばれます。
肉離れの危険因子としては
①筋疲労、②先行する筋損傷の存在(要は再発)、
③適正なウォーミングアップの欠如、
④筋の柔軟性の低下、⑤電解質の枯渇、⑥主働筋と拮抗筋の筋力のアンバランス
などが考えられます。
肉離れは損傷の程度により3段階に分類されます。
Grade1は自発痛、圧痛を伴った軽度の違和感や軽い腫脹がある。
Grade2は断裂部に軽~中等度の欠損があり、疼痛のために歩行に支障をきたす。
Grade3は中等度~重度の欠損を損傷部に触知できる。
(標準整形外科学より抜粋)
MRIを用いた肉離れの重症度分類(Boutinらの分類、奥脇らの分類)もあるそうです。
治療法は、損傷初期はRICEを行い、
急性期が過ぎたら関節可動域訓練、ストレッチング、
筋力強化などを徐々に行っていきます。
当院では羽田野式ハイボルト療法を用いて患部に負荷をかけてしまった原因を特定し、
原因部位に対し集中的に施術を行って早期回復を目指します。
栄養療法としてはBCAAやグルタミン、Fプロテインの摂取も治癒を促進するそうです。
怪我は放っておいても治ります。
しかし、適切な処置を行わないと再発のリスクが高まります。
肉離れは痛みが治まったら「はい、終了!」というわけにはいかないのです。
自己判断は危険です!!しっかり治療していきましょう。