今日は足の裏が痛いシリーズ第2弾!
足底腱膜炎について書いていきます。
朝起きて、歩き始めたら…踵が痛い!
なんて経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
足底腱膜炎とは、足の裏の膜(足底腱膜)の踵骨側停止部
(要は踵の骨にくっつくところ)の損傷や変性によって炎症が起こり
痛みが生じる疾患です。
特徴的な症状は上記のとおり、朝起きた時の一歩目の踵部痛です。
原因としては大きく2つ考えられまして、
一つは足底腱膜が突っ張りすぎて付着部を繰り返し引っ張った結果、
付着部が損傷、炎症を起こすというもの。
もう一つは足底腱膜のテンションが下がり過ぎた結果、
荷重が踵に集中してしまい、痛みを発するというもの。
足のレントゲンを撮ると踵に骨棘が形成されている場合があります。
これは、以前は足底腱膜の牽引によるものと考えられていましたが、
最近は荷重を分散させるために生じるとも考えられています。
上記のような原因から生じる痛みですから、
治療法も大きく分けて2つになります。
① 足底腱膜の張りを抑えること
② 踵への荷重を分散させること
① につきましては足底腱膜の柔軟性を出すために
足底腱膜およびアキレス腱のストレッチが有効になります。
アキレス腱が固くなると踵を上に引き上げるので足底腱膜も引っ張られ
足底腱膜が突っ張ってしまうのです。
② につきましては、踵に荷重がかかり過ぎないためには
足底腱膜に適度な緊張が必要になります。
(①と矛盾しているような感じですが…)
そのためには短趾屈筋(足の指を曲げる筋)の筋力強化が有効です。
その方法は、タオルギャザーと呼ばれる方法で、
床に敷いたタオルを足の指の力でたぐり寄せるというものです。
当院では手技療法で足底腱膜やアキレス腱及び
アキレス腱に移行するふくらはぎを緩め、
疼痛部位に超音波治療、足底にテーピングを施します。
現在治療中の患者さんの経過も含め、概ね良好なようです。
ところが最近は、足底の痛みは上記のようなものだけにとどまらず、
坐骨神経からの放散痛で踵が痛いケースがあることを知りました。
寝ている姿勢により坐骨神経に負荷がかかって、寝起きに痛みが生じるということです。
実際にハイボルトで骨盤周りを検査すると痛みが抜けることがよくあります。
寝起きに痛みが強くなるのであれば、寝ている最中に体に負荷がかかっている証拠ですから、
寝具など、睡眠環境の見直しが必要です。
足が痛くてどこにも出掛けられない…。
そんなことでは楽しくありませんからね。
足に違和感を覚えましたら早めにケアにいらしてくださいね(^-^)/